晴耕雨読な気分!

日頃のちょっとしたことを書きとめる、覚え書き用blog

円安

松藤民輔や為替王が言っている円安のロジックがはっきりしなかったが、
昨日のメルマガ「10秒で読む日経」にてわかった。

以下、関連のものを2本続けて、コピペ。

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                     2008/2/13 No.1480
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 10秒で読む日経!視点が変わると仕事と投資のネタになる
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   今日のNews
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●南部アフリカ・ジンバブエの中央銀行はこのほど、07年11月の
 インフレ率が年率2万6470.8%と、過去最高を記録したと発表した。
 ジュース1個に100万Zドルの値段が付き、市民は「これでは世界で
 最も貧しい億万長者だ」などと不満を募らせている。
 市民は商品を買うのも、現金を銀行から引き出すのも、行列に長時間並
 ばねばならない。通貨の対ドル相場も急落。ロイター通信によると今月
 1日の時点で、公定レートが1米ドル=3万Zドルに対し、実質レート
 は同600万Zドルになった。
                   朝日新聞 2月13日
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   佐々木の視点・考え方
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★このハイパーインフレーションの結果、ジンバブエでは5人中4人が失業。
 モノを売って現金を得ても、数時間後にはその現金の価値が減って
 しまうのだから、売らずにモノをもっているままの方が良い。

 コストをかけて人を雇うなどもってのほかだし、銀行がお金を貸すなど
 狂気の沙汰だ。

 ジンバブエでは極端なモノ不足であり、闇市が幅を利かせ、米ドル等の
 外貨と物々交換取引できる人だけが生き残れる。

 この状況が起こった原因は、現政権が2000年以降に白人の所有する
 農地を黒人に解放したこと。この結果、農園は荒れ果て、農産物の生産
 と輸出がストップし、経済が大幅に収縮し、食糧不足に陥った。

 もっと問題なのは、外国の戦争を支援したことと、国内で自給できない
 食料や燃料価格が大幅上昇したこと。

 外貨が出て行く一方なので、対外収支が悪化し、ジンバブエドルが
 大幅に下落した。国内の物不足と相俟って、インフレを急加速させる
 こととなった。

 今日の記事は、こうした状況の帰結なのだ。

 この記事を「遠い発展途上国の出来事」と読み飛ばす人もいるだろう。 
 ちなみに、日本の食料自給率は39%。厳密に食肉原料を加味すれば
 25%と世界の最低レベル。原油の自給率はほぼゼロ。
 http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/manual.html

 昨年度の日本の貿易黒字は10兆円ほどだったが、これは原油の輸入
 平均価格が100ドルを越えればゼロになる計算。

 現在の燃料高、資源価格高、食料価格高が続けば、日本の貿易収支、
 経常収支も確実に赤字になる。

 日本政府は毎年130兆円もの日本銀行券(国債と言う名称)を刷って
 おり、「モノ対お金」でみれば、モノ不足化傾向にある。

 笑える人だけジンバブエを笑うがいい。



                     2008/2/22 No.1487
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 10秒で読む日経!視点が変わると仕事と投資のネタになる
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   今日のNews
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●財務省が21日発表した1月の貿易統計速報によると、輸入額が輸出額を
上回り、貿易収支は793億円の赤字となった。貿易赤字は2007年1月以来
 1年ぶり。世界的な原油高が輸入額を押し上げたことが主因だ。
 対アジアや欧州連合(EU)では貿易黒字が前年同月を上回ったが、
 対米黒字は信用力の低い個人向け住宅融資の影響などで5カ月連続の
 減少となった。
 貿易赤字額は07年1月の34億円から大幅に拡大した。原油の輸入単価が
 1キロリットル当たりで6万3262円と3カ月連続で過去最高を更新。
 1バレル当たりでも90.9ドルと、前年同月の伸び率が50%強となった。
                   日本経済新聞 2月22日
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   佐々木の視点・考え方
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★原油価格が100ドル超の水準が続けば、日本の貿易収支が赤字化
 する事は以前書いた。
 http://archive.mag2.com/0000102800/20080213113000000.html

 1月の貿易収支は、原油価格が90ドルと100ドル以下にも関わらず
 赤字になってしまった。

 それだけ、日本の貿易に占める原油やLNG輸入の影響が大きいと
 言うわけだ。

 ただ、2月以降も赤字が続くかと言えば、そうではない。

 1月は、正月休み等で輸出が減ると言う季節要因もあるので、
 季節的な要因で貿易収支が悪化しやすいのだ。

 また、為替のJカーブ効果も忘れてはいけない。

 日本円は、米ドルに対して1年前と比べて1割上昇しており、人民元
 に大しても5%ほど上昇している。

 同じ量を貿易しても、円建てで見た輸入額は為替の円高の分だけ減少
 するのだ。

 一方、日本の輸出商品は現地建販売価格の値上げが難しい完成品・部品
 が多いので、円高になったからと言って円建輸出額はそう増えない。

 つまり、円高効果によって現在の貿易収支は黒字額が大きくなりやすい
 地合いなのだ。

 日本の貿易収支が悪化するのは、為替のJカーブ効果が薄れ、原油価格
 が一段と高レベルになっていて円安傾向になるときなのだ。

 そして、貿易赤字の増加と円安が負のスパイラルで共に進むことになる。

 だからといって、そう悲観することも無い。

 輸出企業にとっては、好景気になる。
 輸出企業に関係ない一般人も、現在の円高期に海外投資を増やしておけ
 ば円安時にはリターンが一気に大きくなるのだから。


*Jカーブ効果
 Jカーブ効果は、為替レートが変動したとき、その効果が現れるまで
 タイムラグがあり、短期的には予想される方向とは逆の現象が起こること。

 例えば、円安になれば、日本からの輸出価格が低下し、輸出が伸びて
 貿易黒字が大きくなるはずだが、その反対に貿易赤字が増えることがある。
 これをJカーブ効果と言う。
 短期的にはJカーブ効果がおこると、必ずしも理論通りの動きにはならない。

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